

改定されたシステム管理基準では、ITガバナンスを中核に置いているという特徴があります。同基準におけるITガバナンスの定義は以下とされています。(下線は筆者、以下同じ)
情報システムの企画、開発、保守、運用といったライフサイクルを管理するためのマネジメントプロセスがITマネジメントであり、経営陣はステークホルダに対してITマネジメントに関する説明責任を有する。(略)
ITガバナンスとは経営陣がステークホルダのニーズに基づき、組織の価値を高めるために実践する行動であり、情報システムのあるべき姿を示す情報システム戦略の策定及び実現に必要となる組織能力である。
情報システムのガバナンス→ITガバナンス
情報システムのマネジメント→ITマネジメント
と明確に書き分けているのが特徴的です。
本基準においては、ITガバナンスにおける経営陣の行動をEDMモデルで説明しています。
本ガイドラインでは、前節のITガバナンスの定義における経営陣の行動を、情報システムの企画、開発、保守、運用に関わるITマネジメントとそのプロセスに対して、経営陣が評価し、指示し、モニタすることとする。また、ITガバナンスにおける国際標準であるISO/IEC 38500シリーズ及び日本での規格であるJIS Q 38500より、評価(Evaluate)、指示(Direct)、モニタ(Monitor)の頭文字をとってEDMモデルと呼ぶ。
旧基準では必ずしも明確に定義されていなかったITガバナンスについて、国際標準を参照しつつ明確な定義を与えた点において大きな変化が見られます。
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